佐久間〜出会い〜源田編
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※管理人の勝手な妄想です































(なんだこのでけぇ奴………)



それが俺からみたあいつの第一印象だった。













小学校の入学式、まだほんの小さいガキの頃…


俺の小さい頃は「ど-せ、坊ちゃん嬢ちゃんの金持ちボンボンしかいねー学校だからくそつまんねーな」とか思ってた可愛くないガキだった…








外に掲示してある紙に従ってクラスごとに名前順で並べという先生の指示にしたがいながら並んでいたとき、そいつはいきなり俺の目の前に現れた。




「ぅぁあ……」


思わず声をだしてしまうほど…本当に小学一年生かと疑いたくなるほどでかい奴が俺の前に並んできた。するとそいつは突然後ろを向いてニコッと笑いかけてきた…






「お前があの佐久間財閥の息子?」


「そぅだけど……な、なんだょ!!?」


「俺は源田幸次郎、よろしくな佐久間君」


「源田って……あの有名な源田会社社長の…?」


「あぁ、佐久間君の父上がつくられた会社より下だけどな」




俺と頭二つ分違うそいつの顔を見ながら話しをしたら首が痛くなった…






















あの日からあいつと俺は時々喋るようになった。一方的にあっちからだが…




「佐久間君一緒に音楽室行こう」



「なぁ、その佐久間君ってのそろそろやめろょ…お前に君付けされたら気持ち悪い」


「?じゃあなんて呼べばいいんだ」


「普通に佐久間でいい」


「呼び捨てにしていいのか?」


「別に」


「じゃあ佐久間行こう!授業遅れるぞ」





俺が冷たい態度をとってもこいつはいつもニコニコ笑ってて…どんなに冷たい言葉を放っても俺から離れることはなかった。たいていの人間は俺が財閥の息子だからといって無理矢理友達になろうとしてくるやつがいる……俺はそんなやつらが大ッ嫌いだった。



でも、源田は違った…



















「佐久間ぁ!!!サッカーするぞ!!」


「はぁ!?」


「シュート打ってくれ!俺キーパーやるからよ!!」



「俺サッカーなんてやったことねーぞ!」


「シュートの打ち方くらいわかるだろう?」


「そりゃわかるけど……」


「よしこい佐久間っ!!!!」





よくこいつは俺を巻き込みたがる…。サッカーなんてよく父様と全日本のチームを見に行ったりしてるからたいていのルールもシュートの仕方もわかる……
ただやったことがない…


小学校のグラウンドはかなり広い。サッカーコートも勿論ある。サッカーゴールの前に立つ源田。足元にサッカーボールが転がってきた。





全く自分勝手な奴だ…
そんな奴に付き合う俺も俺だけど…







「ふん!源田ぁ!!後でほえづらかいてもしらねーからな!」


「心配無用だ!!本気でこい佐久間!!」







大きく足をひいておもいっきり角をねらってシュートをきめにいく…が、あっさりと源田にシュートをとめられた。



「Σぁあっ!!!!」


「まぁなかなかいいコースだったがシュートを打つ場所バレバレだったな」



「くそっ!!もう一回だ!!」


「あぁ、何本でもこいッ!!」














俺と源田だけの練習は日に日に続くようになった。

俺は何もやっていなかったが、源田は小学生からサッカー部へ入り、身長を生かしてゴールキーパーをしているらしい。だから、俺のシュートはなかなかはいらなかった……それでも時々シュートがはいるとサッカーの面白さに入り込んでいた。









一週間に三回ぐらい部活の休みのとき、俺は源田によく付き合っていた……いや、今思えば俺が源田を付き合わせていた。






バシュッ


またゴールネットにつきささるボールの音が聞こえた。



「ヨッシャア!!!!2本連続シュートはいったぜぇ!!」


「…くそぉ!!またやられた!!!!」





あいつの本当にくやしがる顔は見てておもしろいな!なんてへんなこと考えていたら、源田が突然変なことを言い出した…





「なぁ…サッカー部はいれよ佐久間」





…なんだって?俺がサッカー部に…?






「はぁ!?…なにいってんだよお前…」


「お前のシュート、サッカー部のやつらよりすげーよ!俺達と一緒に全国一位目指そうぜ!!!」



「…俺なんて駄目にきまってんだろ」


「お前って案外弱気なんだな…」


「っなにぃ!?」





「自分の力…ためしたくないのか?」







源田の強い瞳と言葉に俺は動揺を隠せないでいた…
源田は俺のシュートをすごいと言う…あの源田が言うからには本当なんだろうと思うが、俺は今、まだダラダラ楽しくサッカーがするのが好きだった。


だから今はまだ部活という言葉に捕われたくない




「試してみたいけど…今はいい」


「なんでだよ!!?お前の力ならもっと上にいけるんだぞ!?」


「めんどくせーから」


「…………」
























あれ以来、源田は俺に「サッカー部に入れ」といわなくなった。


強要はしたくないらしい。そこが源田の優しさなんだろう…。


























あれから月日が流れて小学校卒業式当日…


あの日から変わらず俺は源田と遊びでサッカーをしてきた。



同じクラスの源田はまた俺の前にならんでいた。絶対あいつの身長いつか追い抜いてやる!!という願いは届かず、俺はこの六年間で30a伸びたが、源田は45a伸びたらしい……結局追いつけず、あいつの成長に嫉妬していたころを思い出した…






「ぷっ……」


「!?どーした佐久間?」


「いやなんでもねー、それにしてももう卒業なんだな…」


「あぁそうだな」


「俺さはじめ源田みたとき、なんだこのでかい奴…って思ってた」


「…俺なんてこんなチビが佐久間財閥の息子なのか?って思った」


「Σな…おいッ!チビだとテメ-!!!殴るぞ!」


「Σうわあ!昔の話しだ昔のっ!!…今は印象変わってロン毛の印象になったかなぁ」



「…お前以外にズバズバいうょな……;;」



「そうか?」


「俺も源田の印象変わったな、案外いいやつだなって……」


「…へ?……」


「なっ!!なんだよ!!!」


「…いや、佐久間からはじめてのお褒めの言葉だなっておもって…ちょっと驚いた」


「うっせー!お前もその横に固めてる髪どーにかしろっ!!!!」


「な!!これ案外気に入ってるんだぞ!!」


「変に決まってんだろ!!やっぱりさっきの言葉取り消しな!!!」


「相変わらず意味わかんねー佐久間は;;」







他愛ない話し(?)をしていると担任の先生にうるさいと注意され、そして卒業式独特の入場の音楽がきこえてきた…。

俺は小さい声で名前を呼んだ。




「なぁ源田…」



「?なんだ」








「俺、中学はいったらもしかしたらサッカー部入る」



「っえ!本当か!?」


「………ふっ……かもなって話しだ」



























サッカーが俺と源田を繋げてくれたものだと思うから…サッカーだけはやめたくない、ただそう思っただけ…。

一緒に全国一位になりたいとも思うから










































あとがき↓


話しごちゃごちゃ;;
こっちは佐久間と源田の出会い!!
佐久間と源田は幼なじみであって
いつまでも仲良しでいてほしい(^-^)










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