1/1ページ目 「お前には俺がいる、」 鬼道さんが俺だけに言ってくれた言葉。 あれから一年が過ぎた…… 帝国学園に入学したばかりの頃…まだ一年になりたての時だ。 帝国サッカー部の後輩に対する扱いが厳しい…というか上下関係がヤバイくらいに厳しく、些細なミスでもしでかすと「お前はもうコートの中にはいるな」と宣告され酷い時は「役立たず」と言われ退部になるやつもいた。 失敗すると退部…というプレッシャー… こんな環境で過ごしていることはとてもつらく、厳しいものだった。 そしてそんなある日…… 俺はとんでもないミスをしでかしてしまった。 「本当にすいませんでしたっ!!!!!!」 こともあろうごとか、1番厄介な先輩にパスを出したところ、強く蹴りすぎて上にいき、顔面に直撃させてしまったのだ。 普通悪気はなかったのだから許されるのだが、この先輩だけは違う。 やっべ…めんどくせーことになった…;; 「おい一年…てめぇいい加減にしとけよ」 「…だからすんませんでした…」 「ぁあ!?なんだその態度は!!」 「…………………」 「なんとかいえゴラァ!!!!!」 ガッ!!と、胸倉を掴まれ息ができなぃ… 確かに俺のパスも悪かったけど、反射で避けたり、そこからヘディングしたりできるだろ-が…… 実力もないのに先輩面だけはいっちょ前………時々いるんだよね、そういう奴。 昔からそんな奴は嫌いだ。 「そこまでにしておけばどうですか、先輩」 赤いマントに青いゴーグルをした鬼道さんが先輩に向かってそう言った。 「なんだよ鬼道、お前も先輩に盾突くきか?」 「とんでもないですよ、ただ、佐久間もまだまだですが、先輩のほうがもっとまだまだだと言ってるんです」 「なんだとお前!!!やっぱり盾突いてんじゃねーか!!!」 「忠告しただけです、盾は突いていません」 「…フン!!そうかもしれねーがな…こいつ、佐久間は帝国のお荷物だ!!早く帝国サッカー部からでていくことだな!!!!」 「Σ…っな…!俺は!」 「佐久間、お前下手くそなんだよ…!そんなやつはやめてしまえ!!アハハハハハ!!!」 「お言葉ですが先輩、佐久間を…チームメイトを馬鹿にするとこの鬼道有人が許しませんよ…」 「鬼…道さん…」 「ッチ…佐久間ぁ!!せいぜい周りに迷惑かけてでていくんだなっ!!!!じゃ〜あな!!アハハハ!!」 鬼道さんが…俺をかばってくれた…? 「あ…の、鬼道さん……その…」 「ん?あぁ、問題ない」 え?問題ない? 「それよりも気にするな佐久間、あんなのただのひがみだ、そんなこと気にしていたらプレーに負傷がでるだろ…」 「あ…はい…すいませんでした」 「どうしてお前が謝る?」 「え!?どうしてって……鬼道さんは何も悪くないのに…」 「俺はチームメイトが馬鹿にされているのが気にくわなかっただけだ…もっと自信を持て!お前のプレーは遠慮しているかんじだな!?何か自信をもったプレーができていない……だからパスが悪くなったりしてしまうのだ」 そうか…。 俺、今まで遠慮してプレーしてたんだ…めんどくさいことに関わりたくないから遠慮して、常に平然保ってて…だから毎日練習していても失敗を恐れて上手くなっていかなくて………パスも正確にいかなくなるのも当たり前だ。 鬼道さん、俺のことちゃんと見ててくれてたんだ!!! すごい!!さすが鬼道さんだ!!! 「あ!!ありがとうございますっ!!」 「あぁ、お前には俺がいる、だからおもいっきりプレーをしろ」 「ッ!はいっ!!!!」 鬼道さんがいるから今の俺がいる…。 俺はあのとき言われた鬼道さんの言葉に救われたんだ…。 これからもずっとずっと先、鬼道さんと一緒にプレーできたらいぃな… あとがき↓ やっぱり強い部活って上下関係がすごい厳しいイメージがありますね。 そしているんですよね〜… 下手くそなのにやたら年下にからんで虐めてくる先輩が… [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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